27章 幸せの方程式
誰でもたった一度の人生を幸せに生きたいと願っています。しかし自分が幸せと思えるかどうかは人により大きく異なります。自分から見れば財産家で学歴もあり何不自由ない幸福そうな人に見えていても、実は人には言えない病気で苦しんでいる人がいます。 その反対に休む暇もない位忙しく働いていて、自分の自由な時間も取れないのに、生き生きと幸せそうに毎日を充実して送っている人もいます。この違いはどうして生まれるのでしょうか。その答えは幸せの方程式にあります。それは次のように表すことが出来ます。
幸せ=現在の状態÷欲求
簡単に言うと、欲求を小さくして今の生活に満足してゆくと、幸せはどんどん大きくなります。逆に不満が強く不平が多くなればなる程、分数でいう分母の欲求が大きくなってその値である幸せ度は小さくなってしまいます。それは2分の1の値は0.5で、10分の1の値0.1より5倍も大きいのと同じことです。
加山雄三という人の「君といつまでも」という大ヒット曲があります。「僕は幸せだなー!君といるときが一番幸せなんだ。」という名セリフが入っているので有名です。 それはあれが欲しい、これも欲しいなんてゼイタクは言わない、何もなくてもいい唯あなたと一緒にいるだけで幸せです、という思いが深く込められているラブソングです。本当に相手を深く愛していたら何かをして欲しいというよりも、愛する人のために何でもしてあげたいという与える愛が価値をもっています。自分を捧げる愛の方が幸せ度が大きいのです。
今よりもっと幸せになるヒケツは、要求を必要最小限にとどめることにあります。欲求が小さくなればなる程、それを満たすことが簡単になり、反対に要求が大き過ぎるとそれを満たすことが難しくなります。人間の欲望にはキリがないので、要求が大きくなればなる程ますますエスカレートしてなかなか幸せを感じることが出来なくなってしまうものです。
*もしあなたの子供の成績が悪くても、ただ元気で楽しく学校へ行くだけでいい、と感謝しましょう。世間には不登校で学校へ行けない生徒も沢山いるのですから。そう思い続けてゆければ、いつの間にか卒業しその問題は解決することができます。
*もしあなたの会社のお給料が少なくてこんな安月給ではまともに働いていられないと不平に思うならば、有難く感謝しましょう。倒産で行くべき会社すらない、という不幸な人が沢山いるのですから。仕事があるだけ有難い、と気持を切替えて給料の何倍も仕事をこなしてゆけば、やがてその功績が認められて本当に収入が何倍にもなって返ってきます。
*もしあなたが今病気で苦しんでいるとしても、体のどこかには病気でないところがある筈ですからそこに感謝しましょう。こうすると体に悪い、自分の体は自分がいたわってやることが大切であるという「思いやりの心」を学ぶことができます。すると愛の心が病気を癒す大きな原動力となってやがて健康を取り戻すことになります。
*もしあなたの周りで気に入らない人がいたら、彼に感謝しましょう。それは今の状態をどこか改善すればもっと自分は上に伸びることができる、自分の能力を大きくすることができるよと、教えてくれる人生の鬼コーチなのです。今や世界ブランドのトヨタ自動車躍進の原動力は「カイゼンkaizen」です。自分を常にカイゼンしてゆける人は、本当に偉大な人物であり人生の成功者といえます。
自分の愛を外に振り向けて出せるようになれたとき、人はその不幸が不幸である必要がなくなって本物の深い幸せをつかむことが出来ます。これこそが誰にでも一番簡単に出来る幸せの方程式です。
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