30章 人には2つの世界がある
人は誰でも2つの世界をもっています。その1は「学びの世界」でエネルギーを使って会社や職場、学校などそこでしか得られない対人関係や仕事を通して人生を学ぶ世界です。会社では上司や部下との人間関係をどう保つかが、仕事以上に難しい問題です。そこには意地悪な人間や、ずる賢くて自分のことばかりを考えている人間がいます。しかし思いやりのある誠実な人もいます。色々な人に出会い様々な経験を積むことで、自分の生き方を確立してゆきます。そこでの苦労や辛さ、悲しみ、悔しさ、挫折を経験することは、それらに如何に対処するかの勉強なのです。ヤケをおこして投げやりにするか、これは次のステップの跳躍台と考えるかが人生の分かれ目となります。
成功者は例外なくこれらのマイナス要因をプラスに捉えて更に上を目指します。このようなプラス思考を常にしてゆけば、一時うまくゆかなくても必ず後になって再起して結局は大きな成功を手に入れることが出来ます。こんなことは誰でも頭では分かっているのです。しかし実際にその場になってみると、悔しい悲しい無念の感情に振り回されてしまうことが多いものです。ヤケ酒に溺れたり、腹いせに他人に八つ当たりしてうっぷんを晴らそうとします。しかしそんなことに自分の大切なエネルギーを浪費してはもったいないことです。それより今後どうすればうまくゆくかを真剣に考えた方がよっぽど有益ですしエネルギーロスを防ぐことができます。
しかしそのように前向きに生きるためにはエネルギーが必要です。東洋医学では生命エネルギーのことを「気」とよんで重要視しています。気が少ない人はイライラして怒りっぽくなったり感情に支配されて冷静な行動をとることが難しくなります。しかし気を十分に蓄えておけば、そのような無駄な感情に振り回されることが少なくなります。
ではエネルギーを充電する2つめの世界はというと、それは自分の心が何物にも束縛されない「自由な世界」です。それは心の中が「真の自由な世界」という意味であり、病気からの自由、他人の束縛からの自由、仕事のノルマからの自由など自分を縛りつけるすべてのものからの自由ということです。但し法を犯したり他人に迷惑をかけたり自分を傷つけることは除きます。
人間はこの自由な世界・自由な時間をどこかで持たないと、エネルギーが枯れてしまいガソリンの切れた車のようにいつか動けなくなったり故障してしまいます。要するにいつも自分の感情を無理に抑えている人は、それがどこかで大爆発して大きなトラブルを起こす可能性が高いということです。
子供でもいつも親からああしなさい、こうしなさい!と言われ続けていると、大きくなって物心ついてから急に暴力を振るったり逆に引きこもりになることがあります。それは小さい頃から自由な意思や感情を表すことを制限され続けたために、ついにはエネルギーが枯渇して自分の力ではどうすることもできなくなった結果です。しつけは幼い頃から相手を思いやる気持、スムーズな人間関係を学ばせる大切な教育です。しかしそれも子供に自由な世界を保障してこその話です。
もしあなたが振り返って自由な世界を持つ時間が足りなかったり全くなかったら早速今日からその時間を持つようにしましょう。エネルギーが満ち満ちてくれば,今までとは違った自分が見つけ出すことが出来るようになります。
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