34章 病は気から
このことわざには実は東洋医学の深い意味がこめられています。病気は文字通り「病」という字と「気」という2字でできています。病気と気の関係を知っておけば、病気を未然に防ぐことができます。またもし病気になったとしても、いち早く治すことが出来ます。
人間は本来120才までは健康に生きてゆけるように設計されている、とよく言われます。では健康な人間がなぜ病気になるのでしょうか。それは「気・エネルギー不足が原因である。」というのが東洋医学・気の理論の考え方です。
たとえばケータイ電話がフル充電されているときは、電池マークが3本ついていて会話やメールが正常にできます。しかし充電もせずに使い続けているとそれは2本、1本となり電池残量が少なくなるに従って電圧が下がります。すると音が途切れたりついには通信ができなくなったりします。
健康なときは体が柔らかくて軽やかに動くことが出来ます。しかし気の不足状態が続くと、電圧が下がり血液やリンパ液などの循環が悪くなり、細胞の新陳代謝が衰えます。するとその人の一番弱いところから順に悪影響が現れます。体は重くなり動くことがおっくうになります。ある決まった部位のツボが硬くなり圧痛反応が出現するようになります。次には特定部位に痛みやしびれ、腫れ、炎症等の症状が出てきます。さらに進行すると硬いしこりとなります。健康状態はこのように変化してゆきます。
健康状態 {軽い→重い→固い→痛い→しこり} 病気状態
体は健康なら柔らかく弾力性の豊かな筋肉の塊です。それは内臓でも脳細胞でも骨でも皆同じです。肝臓(レバー)は元々はとても柔らかいものですが、肝硬変という末期症状になると正常な働きができなくなり固くなります。硬い骨でさえ柔軟性があり簡単には骨折しないようにできていますが、老化すると固くもろくなり骨折しやすくなります。脳細胞も若い頃は柔軟性に富んでいて色々な考え方ができます、しかし老化したりアルツハイマー病になると固くなって萎縮し正常な考えができなくなります。
このように病気になると細胞は柔軟性を失って、まるで石のように固くなってしまいます。ですから病気になりたくなければ、@ツボ刺激によって気を充電することと同時にA気の消耗を防ぐことがヒケツです。
気の消耗は車のアイドリングと同じで、前へ進むこともなく有害な排気ガスばかり出て貴重なエネルギーの無駄となります。普通私達は気の消耗を意識しません。それは病気になってからようやく気づかされるものですから注意する必要があります。
それでは気の消耗はどのような時おきるのでしょうか。それは次の通りです。
1怒ったり悲しんだり憎んだり悔やんだりといったマイナス感情が強く長く神経興奮する時。
2考えてもどうにもならないことをいつまでもグルグル考え続けるとき。
3過労、睡眠不足が続くとき。
4食事のアンバランス。
5「自由時間」「自由空間」が無い。
実は気の消耗で最も大切なポイントはここです。人間は本来自由な存在です。自分自身を自由に動き回れる状態にしておくとき、能力も個性も免疫力も治癒力も最高に発揮させることができます。ところが束縛や強制や悩みが長く続き心がそれにとらわれて自由を失うと、エネルギーを非常に消耗し発電量も低下して気は絶対的に不足します。
このようなメカニズムによって、人間は本来の健康状態を失い半健康若しくは病気になってしまうのです。病気になりたくない人は1〜5までに注意して生活することで、病気を健康で幸福な人生に転換することが可能です。
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