40章 人生を支配する愛の三角形
私達は一体何のためにこの世に生まれてきたのでしょうか。人生の真の目的は何でしょうか。ズバリその答えは「幸せになること」です。魂の奥深くに眠っている愛の心と感謝の思いを掘り起こして幸せをこの世に実現するためです。
人は何不自由ない裕福な家庭に生まれて、その後不幸な人生で終わる人があります。その反対に不幸な境遇に生まれても,、努力してその後幸せな人生をおくる人もあります。100人いれば100通りの人生があり、それは全て異なっています。
人生の目的は、それぞれの人がそれぞれの置かれた立場で愛を表し出し感謝の気持を表現することにあります。それは財産の多寡、社会的地位、学歴、家柄、家庭など外部の状況などはあまり関係しません。大金持ちでも、不幸な人もいれば幸福な人もいます。清貧といって貧しくても幸せな人もいれば、貧しさがゆえに不幸のどん底からいつまでも抜けられない人もいます。
しかし実は本当に幸福な人とは、愛と感謝を表すことが出来た人のことを指します。愛とは自分をも含めて全ての人に対するいたわりや思いやりと、人のために役に立つ働きをすることにあります。よく愛と愛欲とを混同して、自己の欲望や感情を優先してしまうことがあります。また自分の体のことを省みず、無茶をしたり体に悪いことをすることがありますがそれは間違いです。本当に愛深い人とは、体のことを気遣いながら、世のため人のために自己を捧げる勇気をもてる人だと思います。それが出来た時、本当の意味で健康になり幸せにもなることができます。
愛の三角形
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ではどうすれば健康にもなり幸せになることができるのでしょうか。人生に最も大きな影響を及ぼす根本原理は、「愛の三角形」にあります。それは私の治療経験から導き出されたました。「父ー母ー子」という3つの頂点が、愛と感謝の3辺で結ばれて正三角形になったとき、真の健康と幸福が実現するという原理です。これを黄金三角形(ゴールデン・トライアングル)といいます。
ここで地獄のような人生を天国に変えることが出来た実例を紹介しましょう。A子さんは親子の間で歪んでいた三角形を、黄金三角形にすることですっかり健康になりました。実はそれまでA子さんの家庭はお父さんが横暴でいつも好き勝手をしてはお母さんを困らせていました。何でも自分の意のままにならないと気に入らないという典型的な亭主関白家庭でした。そのためお母さんはいつも泣かされ続け、それを見てA子さんは育ちました。そのような家庭環境は幼い子供には過酷な体験です。
このひどい状況をどうすることも出来ないA子さんは、大きくなるに従っていつしか心の奥底でお父さんを恨み嫌うようになりました。またお父さんのわがままを許しているふがいない母さんを馬鹿にするようになり、家庭がいやでたまらなくなりました。
人間の体には50兆個ほどの細胞がありますが、その一つひとつはすべてお父さんのDNAとお母さんのDNAで成り立っています。お父さんお母さん或いはその両方を恨み嫌いになると、結果的に自分自身を否定することにつながります。自分が嫌いになりわざと自分自身を傷つけたり不幸になるような行動をおこすようになります。
それは交感神経を過剰に興奮させるために気・生命エネルギーの不足を招き、病気だけでなく仕事や学校、対人関係、事故等人生のありとあらゆる方面に悪影響を及ぼすことがあります。事実A子さんも生理痛や頭痛、自律神経失調症、胃腸病、うつ、不眠など色々な病気に悩まされ続け仕事もうまくゆかない状態でした。
健康を取り戻すために彼女には今まで歪んでいびつだった三角形を、正しい愛の三角形に修正するよう指導しました。昔学校で学んだように、三角形は2辺とそれをはさむ角が決まれば決定します。いくらお父さんとお母さんの仲が悪くても、A子さんとお父さん、A子さんとお母さんの関係が愛と感謝で正しくなれば、キチンと正三角形になります。
どんな父親でも母親でも親というものは、本来わが子の幸せを願って無償の愛で育てるものです。我が子が幸せになることこそが生き甲斐なのです。もし仮にそうでない人は、必ず過去にどこかで思いもよらない間違いがあった場合だけです。
そこでA子さんには次のことを実行してもらいました。お父さんお母さんが自分に親切にしてくれた時ややさしくかわいがってくれた時の笑顔を思い出して、「お父さん ありがとう!」「お母さん ありがとう!」と心の中で1日千回唱えます。それが出来たら、今自分に出来ることでお父さんとお母さんのためになることを実行します。靴を磨いたり、台所仕事を手伝ったり、親が喜ぶことなら何でもよいのです。毎日少しずつ続けてゆきます。
自律神経系のうち副交感神経系は生命エネルギーを高める働きをします。両親に感謝し愛を表すことを毎日続けてゆくうちに、いつしかA子さんは自分の細胞が活性化し元気が出て健康が戻ってくるのが実感できるようになりました。こうして彼女を苦しめ続けたさしもの病気も、いつの間にか消えてしまいました。今はそんな自分が好きになり、幸せになった自分と父母に心の底から感謝できるようになりました。
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