44章 想いのエネルギー 言葉の実現力

 「人間は考える葦である。」と、パスカルの言葉にあります。確かに私達は風にたなびく葦のような、か弱い存在にも見えます。しかしそれは単に自然のままに揺れ動く植物以上の、「思考力」という大きなエネルギーを秘めた生命体です。

 私達は誰でも考えるという大きなエネルギーを与えられています。それを言葉に表して、更に具体的に現実化する能力を持っているところが万物の霊長としての特徴です。

 想いのエネルギーは潜在意識にある間は、その力は秘められたままで現実の世界には現れてきません。しかしひとたび言葉として意識に表すと、それは大きな実現力で想っていることを現実化するようになります。
「潜在意識が潜在能力を開く」「潜在意識が潜在治癒力を引き出す。」とは、このことを言い表しています。

 この実例をご紹介しましょう。ある若い女性が私のところに治療に見えました。彼女は難病で何軒もの病院にかかりましたが、なかなか良くならず非常に困っていました。

 私の指導は次のようなものでした。
「あなたは自分がもう治らない、このまま一生病気で終わるしかないと思っているでしょう。それは今までの治療法では治らない、というだけのことです。さあ今日からは今までの治らないという潜在意識を、治るという潜在意識に置き換えなさい。治る治る治るという想いを口ぐせになさい。そして次のように毎日100回言い続けなさい。但し「治りたい!」では単なる願いですからそれでは実現力は弱いのです。そうではなくて「本当に治るんだ!」と強く思うのですよ。

 すると彼女は指導どおり、
 「私はこれから健康になる!うれしい!ありがたい!お父さんありがとう!お母さんありがとう!」という言葉を口ぐせにするようになりました。
 すると事実数年後には健康を回復し、無事結婚までして幸せな家庭をつくることが出来ました。

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