48章 今日しか出来ないことがある 今しか出来ないことをする
「光陰矢のごとし。」 過ぎ去った時間はもう二度と取り戻すことは出来ません。たった一度の人生をもっと大切にもっとていねいに生きてゆくことにしましょう。たとえ今どんな困難に直面していたとしても、それは今の一瞬しか体験することができない貴重な経験です。
燃えるような紅葉の一枚一枚の赤色は、同じように見えてもどれ一つとして同じ色はありません。百枚あれば百通りの、千枚あれば千通りの紅葉の美しさがあるのです。自然の美しさの真髄は、今日の今この時間に限られた発色の美しさにあります。
人生もまさにしかり、今この瞬間に命を燃焼し尽くして全力で生き切りましょう。悔いのない人生は今を納得のゆくまで自分を出し切ってこそ得られます。それには二度と変えることのない今日を、今しか出来ない体験を味わいながらベストを尽くすことによってのみ得られます。
リストラに遭い会社を追われたある中年サラリーマンがいました。普通なら当然気落ちしてしまい、再就職の面接試験もなかなかうまくゆかず再起は難しい状況です。後は細々生きてゆくしかありません。
常識的には何故この自分がリストラされなければならないのか、とふてくされてやる気を失うところです。ところが彼はこう考えました。これこそ今がチャンスだ。今まで出来なかったことを、今こそやってもいいよ!という天の声だ。これはありがたい、ありがたい。
というわけで彼は長い間夢にまで見た園芸家の道を進むことに決め、早速植木屋になるための準備にかかり即実行しました。出来る限り安い費用で多くの人の役に立とうとの思いから、格安で親切ていねいな植木屋をモットーにしました。すると口コミで彼の名はたちまち広まりました。こうして彼は今出来ることに全力を傾けたので、新しい人生が見事に開花したのです。
絶対絶命のピンチは、実は更に飛躍するための絶好のピンチ=最高のチャンスであることを知らなければなりません。
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