49章 ing現在進化形 今までも今もこれからも

 人間と他の生物との大きな違いの一つは、常に進歩を止めないという点です。それは過去の歴史みても分かる通り、しっかりそのDNAに刻み込まれています。人類はどのような逆境にあってもいかなる困難と出会っても、それを乗り越えて前進し続けて今日の繁栄を掴んできました。

 その向上意欲と学習能力の高さは、人間であれば誰にでも本来備わっている素晴らしい特徴です。要するにこの世にダメ人間など一人もいないということです。ダメな夫、ダメな妻、ダメな子供などは存在しない、自分も家族も上司も部下も舅も姑も、皆な素晴らしい人間であるという認識をしっかり持つということが大切です。

 では成功者と失敗者の差は一体どこにあるのでしょうか。優秀な能力は誰にでもあり、それは奥深くに潜在しています。ダイヤモンドもルビーもサファイヤも宝石は、そのほとんどが地中の奥深くに埋蔵されています。それを掘り出して原石を磨き抜いて初めて宝石となるのです。同じように人間の能力はそれを認めて引き出して鍛え抜くことで初めて価値を生じます。

 宝石はそれぞれが独特の美しさを持っているのと同様に、人間にも多様性があります。その個性を十分に発揮させることが出来るかが成功失敗の別れ道となります。失敗は経験の別名ですから、今までも今も失敗続きという人も嘆くことはありません。

 また、自信がない人は皆と同じでないと不安を感じるので、常に同一の安全行動をとろうとします。しかしそれでは「赤信号皆で渡れば恐くない」の諺通り、間違った道を皆で進む危険もあります。

 人生は百人百様でありその本質は「多様性」にあるのですから、常に群れている必要はありません。同じ行動をしなければならないということもありません。要するに自分一人だけ浮き上がっていてもいいのです。「自分は自分、人は人。」です。自分の生き方を正しく保ち信念をもって、個性を生かし進歩を続ける人に迷いはありません。

 晴れの日も雨の日も風の夜も、過去現在そして未来にわたって進化・進歩を止めない人間、これこそが人間の一番貴い本質ではないでしょうか。

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