5章 キリカエ理論
「人間はある条件であれば、無限に能力を発揮することができる。」「その条件とは60分ごとにアタマ、体も使う部位を変えることである。」というのがキリカエ理論です。
人間の大きな特徴は、同じことの連続動作、連続作業、連続思考に弱い点です。たとえばスポーツ選手は投手なら肩ばかりを連続して酷使するために、その選手生命はせいぜい40才までです。難しいことを1日中考え続けていると、しまいに気がおかしくなってくることがあります。これは同じことばかりを考え続けているので脳の回路が疲労してダウンするためです。食べ物でも色々なものをバランスよく摂らないで、同じものばかりを食べ続けていると病気になることがあります。甘いものなら糖尿病、塩辛いものは腎臓病、アルコールは肝臓病がそのよい例です。
仕事でもスポーツでも、使う部位を60分長くても90分にして、次々に他の部位に切り替えながら行うことがうまくやる秘訣です。今まで使っていた部位は休養が得られてまた元気を取り戻します。このようにして休養をこまめに入れながら次々に切り替えながら動けば、いくらでも働き続けることができるというものです。
たとえばアタマを1時間使ったら、次に足を1時間使う仕事をして、次は手を1時間使い、またアタマを1時間使い、さらに別の手作業を1時間行うという方法です。
サッカーを例に見てみましょう。サッカーは走って蹴るスポーツですが、そればかり連続的にやっていては膝や足首に過剰疲労をおこして使いものにならなくなってしまいます。要するに選手寿命が短いのです。そこで足→手→足→イメージトレーニング→足→上半身→足→ヘディングというように常に切り替えを心がけます。
また、パソコン作業など職種によってそれが不可能な場合は次のようにします。まずデスクに時計を置いておき、60分したらイスから立ち上がり1分ほどストレッチをして体を動かします。また仕事に戻り60分したらトイレで深呼吸をして酸素を補給する、再び仕事にも戻るという工夫をします。仕事の内容も同一のことではなくて、そのたびに別のことを行えばさらにベターです。私の経験ではこのようにすると脳も筋肉も作業効率が20〜30%アップします。
先日研修のため関西方面をぐるっと回ってきましたが、車内で1時間毎に歩いたりストレッチや読書などのおかげで最小限の疲労で済みました。毎日の生活に即、生かせるのがキリカエ理論です。