18章 病気に気合負けしてはならない
メニエール病や突発性難聴など難治性疾患の患者さんの中には、病院で治りませんと言われたショックで更に症状が悪化してしまう方がいます。命に別条はない病気であるにもかかわらず、がっかり気落ちしてQOL(生活の質)が低下するためです。
世の中には身体に重い障害をもっているにもかかわらず、健常者と同じかそれ以上の働きをして人生を有意義に過ごしている方がたくさんいらっしゃいます。パラリンピック等を見ていると病気や障害に打ち勝ってハツラツと命を輝かせている姿に感動さえおぼえます。
この世界に全く苦労のない人など一人もいないと思います。たとえ今は無事でも将来も安泰であるという保証はどこにもありません。平家物語ではあの栄耀栄華を誇った平家一族でさえも、やがては滅ぼされて壇ノ浦の波間に沈んでしまいました。まさに諸行無常というわけです。
どうせ何かしらの苦労があるのが人生であるとするならば、徒に苦労を悩んでいないでそれを逆転の発想で自分の武器にしてしまうという考え方をしてみたらどうでしょうか。福祉機器を開発販売している会社の春山満社長は、ご自身が重度の身体障害をお持ちで車椅子の生活であるのに、自分の体験から障害者のための有用な機器をたくさん開発しておられます。まさに闘病の勝利者であると私は尊敬しています。
これは病気に気合負けしていないからこそできることであって、自分はもうダメと思ったらそれまでです。今の苦しさがいつまでも続くと思って気合負けしてはなりません。この境遇は気を変えることで、努力次第でいくらでも新しい展開が期待できます。そこに希望が生まれ自然治癒力が大きく動き出すことにつながります。何事にも気合負けしてはなりません。
次章へ
TOPへ戻る