14章 先表後裏・優先順位の原則

 東洋医学の用語で、せんぴょうこうりと読みます。同じ患者さんがいくつかの病状を呈している場合に、同時にいくつもの症状に治療を施すと自然治癒力が分散してしまうことがあります。そこで治療に優先順位をつけて、表に近いものからあるいはもっとも苦しい症状から順に治してゆこうという考え方です。

 私たちは縦横高さ時間の4次元の世界にいれば話は別ですが、3次元の世界にいるので同時に二つあるいは三つのことを行うことはできません。禅の修行では、同時に二つのことをしなければならない、そんな時さあ!どうするというような難しい公案があります。どうしても明日までにしなければならない仕事がある。しかし明日は出張だ、というような板ばさみ状態の難問がそれにあたります。

 しかし答えは簡単です。優先順位をつけてまず重要な方に全力を集中して片づけてから、おもむろに他方に取り掛かればよいのです。こんな簡単なことでも、混乱した状況にいると冷静な判断を下すことが難しくなってしまいます。

 このような大混乱状況こそあなたの真価が試されるときです。「自分には解決できない問題は絶対に出てこない!自分に出来ないことはない!大丈夫!必ず解決できる!何か良い方法がある!」と強くキッパリと自分自身に言って聞かせましょう。気をしっかり持って難問に気合負けしないことです。

 人生は修羅場の連続ですからから、息つく暇もなく問題が次から次へと押し寄せてきます。しかしそれはゴルフのプレーと同じです。あまりやさしいコースばかりでは腕も上がらないし、それより飽きてしまいます。上達すればする程もっと難しいコースに出たくなります。そこで優秀な成績を収めたときこそゴルフの快感が得られるのです。難コースを攻略できたときの喜びが大きいから、また頑張ろうという気持になります。人生ゲームは難しくて楽しいゲームです。

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