8章 頭寒足熱が健康の基本
昔からの言い伝えどおり頭寒足熱(ずかんそくねつ)は健康の基本です。東洋医学では血行障害のことを冷えといいます。冷えは主に足の腎経(じんけい)というルートを伝わって入ってきます。足先、足底(湧泉ゆうせんという有名なツボ)から入り、ズボンの内側の縫い目に沿って膝・太もも・下腹部・腰部という順に上半身の内臓から頭部にまで達します。
冷えはその人の一番弱いところ抵抗力の少ない部位で、血行障害となって病気をおこします。膝が弱い人であれば膝関節症、大腸であれば下痢、腰なら腰椎症、心臓であれば狭心症・心筋梗塞、脳血管なら脳梗塞というように、体内どこにでも現れます。冷えをとり冷え性体質を改善しない限り、1ヶ所治してもまた別のところに病気の形を変えて現れてきます。これを病気の転位といいます。
冷えは今日から生活習慣をちょっと変えるだけで未然に防げます。また今までに知らないで冷えの生活をしていた人でも、それを早速改めることで健康を取り戻すことが可能です。基本は下半身特に足先を温めて、頭を涼やかにするというところがポイントになります。
頭寒足熱にはもう1つ重要な意味が含まれています。それはどういうことかというと、常に頭はクールにしておき体はホットな状態にしておくことが精神的にも肉体的にも健康を維持する秘訣ということです。脳にはコンピューターの集積回路のように脳細胞が1000億個も入っているので、使い過ぎるとオーバーヒートしてショートしたり誤作動を起こしてしまう危険性があります。それを未然に防ぐために2時間以上の連続使用を避けること、頭部は常に冷涼にしておくことが大切であるというという意味が含まれています。
冷えとり生活習慣法
冷えの4大原因
1朝シャン(朝でがけのシャンプーが半乾きであると、毛根から気化熱が奪われて冷えとなり、カゼを引きやすくなる。)
2シャワー・サウナ水風呂(足先から入った水の気化熱による冷えが、何年も蓄積して血行障害を誘発する)
3素足(特に夏素足で過ごすと、秋から冬にかけて神経痛や関節痛などがでやすくなる。)
4アイス飲料(ビール、サワー、冷たい飲み物、アイスクリームなど。)
その他の原因
5仕事環境・家庭環境について
冷房は出来るだけ除湿モードでガマンして、やむを得ないときだけ28℃を限度としてクーラーを使う。その場合必ず靴下ズボンを着用し、その分上半身は薄着とするように心がける。
暖房は床暖房を原則とし、電子カーペットを利用する。強力な温風ヒーターは風邪の原因になりやすいので注意が必要。
6ストレスについて
ストレスは東洋医学では気毒といい、最新の免疫学でも免疫力を低下することが分かってきた。ストレスは心の冷えであり、それには温かい愛の心で温めるのが一番早く解決できる。誰か信頼できる人に愛を与えてもらってもよいし、ボランティア活動で自分自らの愛を他人に与えることでそれを表現してもよい。
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